Excelでバイト勤務表を作る

2014/07/18 2017/07/14

知人から連絡があり「Excelでバイトの勤務表を作ってみたんだけど上手くいかない。何で?」とのことだったので、ちょっとファイルそのものを送って頂き、中身を見てみることにしました。

実際に作成してみた勤務表


※正確には、実際に作成した勤務表をもとにこちらで適当に作ったもの、です。

勤務日ごとに開始時間と終了時間を入力していって、勤務時間を出して、月毎に時給計算したかったんだそうです。ですが、どうしても合計値が上手く算出出来ない、とのことでした。

時間・時刻はシリアル値

Excelでは、時間や時刻といった値をシリアル値で扱います。
たとえば「13:15」という時刻をExcelで入力してみます。

入力した時点で表示形式が「時間・時刻」になっていますので、こちらの表示形式を「標準」にしてみると。

こんな感じで、謎の数値が出て来ます。これがシリアル値です。

単純に勤労時間を算出するだけであれば、このシリアル値のままでも問題はありません。
ですが、時給計算まで同時にするとなるとシリアル値のままでは不都合が生じます。というのも、時給は数値で、勤労時間がシリアル値だから。

なので、勤労時間を数値にしてあげる必要があります。

勤労時間を数値にする方法

元々の勤労時間を算出する式はこんな感じでした。

これでも、算出自体は可能です。ですが、時給計算までする際には数値にしなければならないので、これに24を掛けてしまいます。

24:00=1なので、24をかけると数値として扱うことが出来ます。
ただ、このままだと表示は0:00になってしまいます。表示形式が、まだ時間表記のままなので。

この表示形式を変更してしまいましょう。

今回は「数値」の表示形式で、小数点以下の桁数を2桁にしておきました。その方が見やすいだろうということで。

すると、これまで「3:00」で表記されていた勤務時間が「3.00」という数値で表示されるようになりました。
この形式であれば、時給計算することが出来ます。

勤務時間をコピーして合計した結果に、時給を掛けたもの。
ちゃんと、給与が算出されるようになります。意外と稼いでるな、このバイト。てゆーか、休みなしだよね(笑)。適当に入力してみただけなので、労働基準法云々は言わないでくださいw

シリアル値と数値は混ぜて計算するとおかしな結果になるので、数値に統一してから計算するとちゃんと求められます。
が、このサンプルは深夜勤務で0:00をまたぐと上手くいかなかったりします。それはまた、別の機会に。
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